
昨日ジェフの葬儀がロッキーマウンテンナショナルパークの東側のステーション、エステスパークで厳粛に行われた。早朝6時に家を出て、ロッキーマウンテンナショナルパークを2時間のドライブ。エルクやイーグルの活動がとても活発な朝もやの中、なぜジェフがここで生きて行くことを選んだのかを改めて考える。ジェフを知る者、知らないけれども今回サーチ&レスキューに関わった者全員が同じことを考えたであろう。なぜ私たちはここで生きることを選んだのか。
Line of Honor
単に名誉ある参列者という表記通りの意味では表現しきれない。Forest Serviceで働くマウンテンレンジャーとウィンターパークスキーパトロールの面々がユニフォームを着て教会前に整列し、ジェフと残された家族の到着を待った。このシーズンにパトロールのジャケットを着るのは変な感じだが、不思議と少し気持ちが落ち着く。見上げるとロッキー山脈の険しい岩山。ジェフの遺体が発見されたMt. Ypsilonも、今日は鮮やかに晴れたコロラドのブルースカイに冴えている。
"Line of honor, ATTENTION!"
フォレストレンジャー隊長の号令で全員直立不動。悲しげなバグパイプが霊歌 Amazing Grace を奏でる中、ジェフを乗せた霊柩車が敷地内に入ってくる。二人の正装のレンジャーが馬に乗って登場。2頭の馬の間にもう一頭の馬が、空の鞍を乗せてつれられてくる。鞍の脇に233の番号が。ジェフのレンジャーとしての無線コードネームである。The Empty Sadle すすり泣きの声がまたグッとボリュームをあげる。
"Line of honor, ARMED FORWARD!"
帽子をかぶっている者は右手をこめかみに敬礼。帽子をかぶっていない者は右手を左胸に。右手の指は全てまっすぐ伸ばしそれぞれがくっついていなければならないと、事前に隊長からの指導が参加者全員に言い渡されていた。スキーパトロールの赤いジャケットの列の間を、ジェフを横たえ星条旗をかけられた棺桶がフォレストレンジャーによってゆっくりと通りすぎてゆく。両親と家族がその後に続く。
教会
クリスチャンのお葬式は、仏教のものより全体的に明るい。正面のステージの後ろには大きな窓があり、コロラドのブルースカイとジェフが愛したロッキーマウンテンが輝いて見える。賛美歌、神父様のスピーチ。
ジェフが働いたフォレストサービスとウィンターパークスキーパトロールの隊長がそれぞれ厳しい山での仕事を着々とこなしていったジェフの様子を語る。観衆をクスッと笑わせるエピソードもひとつ、ふたつ。アメリカ人は誰もがスピーチの名人だ。
スキーパトロールからジェフと親しかった仲間が4人、共に過ごした憧れのマウンテンライフを語る。良くあった会話はやはり「仕事」。スキーパトロールの仕事で朝のトレールチェックというのがある。一般のお客様にオープンする前に全てのコースをスキーパートロールが滑り安全を確認する。もちろん30cmの新雪があった朝も。お客様より先にフレッシュパウダーを堪能する権限がスキーパトロールにはある。スキーパトロール至福の時。
「これがホントに仕事かよ?!?」とジェフはよく言っていたらしい。大自然は気まぐれであり、その素晴らしさを体験するためにはタイミングが全てである。山で生きることをプロフェッショナルとする者には、当然そのチャンスが多い。もっともジェフもこの仕事から受け取るお給料と生活費の差額があまり無いことにもすぐに気がついていたようだが...
Last Call
2色のLine of Honorが再び外に整列。霊柩車が用意されていた。棺が正装のレンジャーたちに運ばれだされ、静かに車に吸い込まれていく。
カチッ。
耳障りな無線の音。
”Ranger 223"
ジェフのコールナンバーが無線で呼ばれている。
"Ranger 233" もう一度。
"Ranger 233" 応答無し。
"Ranger 233 No contact. Ranger 233 is 10-7"
無線用語で10-7(テンーセブン)はOut of Serviceを意味する。レンジャー233からの応答はもう無い、永遠に。
単に名誉ある参列者という表記通りの意味では表現しきれない。Forest Serviceで働くマウンテンレンジャーとウィンターパークスキーパトロールの面々がユニフォームを着て教会前に整列し、ジェフと残された家族の到着を待った。このシーズンにパトロールのジャケットを着るのは変な感じだが、不思議と少し気持ちが落ち着く。見上げるとロッキー山脈の険しい岩山。ジェフの遺体が発見されたMt. Ypsilonも、今日は鮮やかに晴れたコロラドのブルースカイに冴えている。
"Line of honor, ATTENTION!"
フォレストレンジャー隊長の号令で全員直立不動。悲しげなバグパイプが霊歌 Amazing Grace を奏でる中、ジェフを乗せた霊柩車が敷地内に入ってくる。二人の正装のレンジャーが馬に乗って登場。2頭の馬の間にもう一頭の馬が、空の鞍を乗せてつれられてくる。鞍の脇に233の番号が。ジェフのレンジャーとしての無線コードネームである。The Empty Sadle すすり泣きの声がまたグッとボリュームをあげる。
"Line of honor, ARMED FORWARD!"
帽子をかぶっている者は右手をこめかみに敬礼。帽子をかぶっていない者は右手を左胸に。右手の指は全てまっすぐ伸ばしそれぞれがくっついていなければならないと、事前に隊長からの指導が参加者全員に言い渡されていた。スキーパトロールの赤いジャケットの列の間を、ジェフを横たえ星条旗をかけられた棺桶がフォレストレンジャーによってゆっくりと通りすぎてゆく。両親と家族がその後に続く。
教会
クリスチャンのお葬式は、仏教のものより全体的に明るい。正面のステージの後ろには大きな窓があり、コロラドのブルースカイとジェフが愛したロッキーマウンテンが輝いて見える。賛美歌、神父様のスピーチ。
ジェフが働いたフォレストサービスとウィンターパークスキーパトロールの隊長がそれぞれ厳しい山での仕事を着々とこなしていったジェフの様子を語る。観衆をクスッと笑わせるエピソードもひとつ、ふたつ。アメリカ人は誰もがスピーチの名人だ。
スキーパトロールからジェフと親しかった仲間が4人、共に過ごした憧れのマウンテンライフを語る。良くあった会話はやはり「仕事」。スキーパトロールの仕事で朝のトレールチェックというのがある。一般のお客様にオープンする前に全てのコースをスキーパートロールが滑り安全を確認する。もちろん30cmの新雪があった朝も。お客様より先にフレッシュパウダーを堪能する権限がスキーパトロールにはある。スキーパトロール至福の時。
「これがホントに仕事かよ?!?」とジェフはよく言っていたらしい。大自然は気まぐれであり、その素晴らしさを体験するためにはタイミングが全てである。山で生きることをプロフェッショナルとする者には、当然そのチャンスが多い。もっともジェフもこの仕事から受け取るお給料と生活費の差額があまり無いことにもすぐに気がついていたようだが...
Last Call
2色のLine of Honorが再び外に整列。霊柩車が用意されていた。棺が正装のレンジャーたちに運ばれだされ、静かに車に吸い込まれていく。
カチッ。
耳障りな無線の音。
”Ranger 223"
ジェフのコールナンバーが無線で呼ばれている。
"Ranger 233" もう一度。
"Ranger 233" 応答無し。
"Ranger 233 No contact. Ranger 233 is 10-7"
無線用語で10-7(テンーセブン)はOut of Serviceを意味する。レンジャー233からの応答はもう無い、永遠に。